Ontrack Now
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■■ ■ ■ 豆知識 Vol.01-02
■ ■ ■ ■ ■ 論理障害・物理障害識別法
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=============================================================2003.11.18=========
【論理障害・物理障害識別法】
システムが起動出来なくなった時、原因がハードウェアにあるのかどうか判らない方が
多いのではないでしょうか。
自製のPCをお使いの皆さんは、BIOS起動画面が出ますので、ドライブが物理的に
認識されているか否かの判断はつきますが、メーカー製PCではメーカーロゴや初期画面
を出す様にしている為、判断がつかない場合が往々にしてあります。 では、トラブルが
発生した際に困らぬ様にするには?
* メーカー製PCの場合、BIOS画面への入り方とBIOS起動表示法を知っておく
症状の軽重を知るにはドライブが認識されているか否かが最大の関心事です。
認識されない状態であれば、お手元では打つ手はない訳ですから、まずはドライブを
外し、新しいドライブに変え、まず使える環境を作らなければならないでしょう。
この方法は取扱説明書のどこかに必ず書いてあるはずですので、調べておかれること
です。
* 正常時に発生している音を記憶しておく
− 起動し、ログオン画面になる迄にどんな音がしているか。
− 電源が入ったままで放置している時にはどんな音がしているか。
− プログラムを起動する時にはどんな音がするか。
トラブルが発生した時に日常聞き慣れない音がしていれば、物理的な異常と考えて
よいでしょう。 PCで作動音が変化するものはファンかHDDと考えてよいと
思います。
ファンについては無音になるか、ガラガラゴロゴロという音か、サッサッという様な
擦過音に変わりますので判断がつきます。 ファンの音が止まった場合には速やかに
システムを止めて下さい。 ファンが止まるとPC内部の温度は急速に上がり、
パーツの動作保証温度を超え、CPUやHDDを壊してしまうという事故に繋がり
ます。
HDDも電気回路がショートしたり、ヘッドやベアリングがが固着してしまうと無音
になる事があります。 電源を入れてHDDが自己診断を行う際に出す、チャッチャ
ッチャッという様なヘッドの移動音が繰り返して終わらない、すぐに止まってその
ままだんまりになるといったケースはHDDの物理障害で皆様のお手元で出来る処置
はありません。 このケースではもしお手元に同種のHDDがあれば基板を取り
替えて、音の遷移を聞いていつもの状態になれば、HDDが故障と断定出来ます。
但し、昨今のHDDはHDD自体のファームウェアのバージョンが合わねば動作
しないものがふえています。 基板上のラベルや版数と思われる部分をチェックし、
必ずこれらを確認してから基板の交換は行ってください。 損傷の状態によっては、
コントローラが持つパラメータで異常個所の修復が行われ、却ってアクセス不能と
なってしまう場合もあります。 ご自身で行われる場合このリスクを含んでおいて
ください。
* 正常時のLEDの点灯状態を記憶しておく
電源投入時のデバイスアクセスを示すLEDの点灯状態の遷移は常に同じはずです。
違う遷移をしたり、点灯したままになる場合は使用しているいずれかのデバイスに
物理的な異常が発生している事を示します。
外付けのHDD装置の場合、装置側の電源やインターフェースに障害が起きている
場合がありますので、装置単体にして電源を投入してみて下さい。 これで状態が
変わらねば装置側の障害です。 使用されているPCがデスクトップであれば、
ドライブを装置から取り外し、PCのIDEセカンダリに接続してみるという確認法
があります。(最近の外付けHDD装置は特に断りがない限りIDE HDDが
使われています。)
* OSの起動シーケンスでの画面の遷移を覚えておく
メーカー製PCであれば、通常メーカーロゴが出、一度消えてWindowsロゴが
出てカーネルのロードとドライバ類のロードが終わるとログイン画面になります。
ここまでで引っかかる場合は、BIOS設定を変え、BIOSの動作状態を表示する
様に設定を変えて下さい。
− メーカーロゴも出ない状態であれば、障害の原因は基板、電源など他のパーツに
異常があると思われます。
− メーカーロゴを表示したままの場合は、HDDの障害か上書きにより区画情報に
異常が起きた時です。(起動ディスクを入れろと言ったメッセージが出たり、
プログラムが見つからないといったメッセージが出る事もある。)
− メーカーロゴが消えた後、セーフモードに入らずに黙りになる場合は、システム系
ファイルに上書きが起きているか、HDDにリードエラーが発生しているかの
どちらかです。
HDDに疑いがある場合は、出来ればDOSベースのチェックプログラムで
確認する方がよいと思います。 FDからの起動が可能であれば弊社サイトにある
試験プログラム“DataAdvisor”を使ってみて下さい。 只、動作中は
音をよく聞いて、カチャンというヘッドが暴走する音がする様であれば直ちに
試験を中止して下さい。(これはヘッド不良若しくはクラッシュの確率が高く、
ヘッドの暴走でヘッド自体を壊す、記録面を削る等症状を進行させます。)
OSに付属するチェックプログラムは異常発生の原因がファイル書き込み及び
アプリケーションの暴走に伴う場合等、構造情報の同期がとれずチェックが掛かる
場合に限ります。 迂闊に使いますと、ファイル構造を完全に破壊したり、余分な
上書きをしてしまい、回収可能なものを不能にしてしまう事があります。
* RAIDシステムの場合
一般的なデータ保管用に使用されるRAIDはRAID1と5です。 只、RAID
と言っても万能ではなく、単に1台のドライブに物理的な異常が発生しても継続使用
が可能というに過ぎません。
RAID1(ミラー)に異常が発生した場合は、異常が起きたと思われるドライブを
切り離し、片側だけで起動してみて下さい。 両方を接続して起動すると異常側の
影響で双方とも破壊されてしまう場合があります。
RAID5は2台のドライブに物理的異常が発生するか、ファイル構造に異常が
起きない限り動作を続けます。 ドライブの異常により停止した場合、次の起動には
細心の注意を払う必要があります。 RAID5は1台の障害では動作を続けます
ので、2台の内どちらが後で動作不能になったかがはっきりしなければ、絶対に
再起動をしない事です。 先に死んだドライブとのセットでリビルドが掛かって
しまいますと、データの同期は失われますので、ほとんどのファイルはデータ部迄
破壊されてしまい、復旧は不能となります。
* 一般的論理障害について
− 誤ってフォルダ、ファイルを削除した/フォーマットした。
この場合は、市販のソフトウェア製品で回収可能でしょう。 弊社等のサービスを
ご利用頂く事による差異は、一般的な削除では余り大きくありません。
違いが出るケースは意図せざる削除や区画情報を扱うソフトを利用されている場合
など、一義的に構造を検索出来ない場合です。 この様な場合は、残る構造の
どれが直近のものかを予測して行く必要が生じるからです。
− メーカー製PCでCDインストールを行った
メーカー製PCに添付されるインストールCDの多くはPCのHDDの内容を
工場出荷時の状態にするものです。 これはGhost等のクローンソフトが
作ったイメージから再設定するのと同様、内部の構造のほとんどを上書きする
だけでなく、CDの内容を展開しファイルとしてHDDに書き込む為多くの
HDD上の領域を使用します。 この為、まず100%過去の構造の全てが
失われるだけでなく、ユーザーが使用していた領域もほとんど上書きされて
しまいます。 このケースで出来る事は、ファイルヘッダから回収を試みる事
以外にはありませんので、弊社“EasyRecovery”の様なファイルヘッダからの
回収機能を持つソフトウェア製品をご利用下さい。 弊社製品の場合、ヘッダを
指定して回収を行う事が出来ますので、DOC/XLS等多用しておられるソフト
から順に回収するといった事や専用のソフトウェアが作ったファイルでもヘッダ
形態の指定で回収出来る事があります。
− メーカーロゴを表示したままで、OSやディスケットのセットを求めてくる場合
区画情報やファイル構造の基幹部が破損している場合は、OSカーネルの存在が
不明ですので上記の様な種類のメッセージが出ます。 このケースでは物理障害
との切り分けが難しいですが、先に述べたBIOS起動画面が出る様にして
HDDが物理的に認識されているかを確認して下さい。 物理的に認識されて
いれば、論理的障害の確率が高いので、他にデスクトップ機をお持ちであれば、
そのセカンダリIDEに接続し、ソフトウェアでの回収の可能性があります。
− Windowsロゴ迄表示されるケース
Windowsロゴが表示される場合、区画情報、起動プログラム、起動ドライブ
及びWindows迄のパスは正常に認識されています。 この場合は、システム
系ファイルの破損、若しくは軽度のリードエラーが発生しているかの何れかです。
この場合は、ソフトウェアでのデータ回収が可能なはずですので、まずトライ
されては如何でしょうか。 物理的な障害があれば、構造検索の過程でソフトが
何等かのエラーを返すはずです。
− エクスプローラでファイルのパス迄は見えるが、ファイルが開けない。
取り外し可能な媒体の場合、正常に書き込みが完了していない状態で媒体を抜いて
しまうと次に挿入した媒体の区画情報/FAT/ROOT等を上書き破壊してしまう
事があります。 この場合はソフトでの処理も可能ですが、回収精度を上げようと
すれば破損状態を人手で確認し、これを補正して行かねばなりません。 この
ケースでは弊社の様なデータ復旧会社をご利用頂く方が精度が上がります。
HDDの場合は区画情報/ファイル情報に異常が起きているか、データ部が上書き
されたかの何れかです。 開けないファイルがランダムに発生している場合は
データ部の上書きの可能性が高いと言えます。 あるフォルダ以下とのみという
場合はそのファイル構造だけが破損している場合もありますので、この場合は
データ復旧会社をご利用になれば回収可能な場合もあります。
以上
次回は、開けないファイルの検証方法を取り上げます。
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