Ontrack Now

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 ■■      ■             ■      豆知識  Vol.03-10
■  ■     ■             ■ ■        μCPU雑学
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=============================================================2005.10.28=========

今月は現在のコンピュータ社会の成立のきっかけとなった
マイクロプロセッサ誕生について・・・・

1968年7月、Faichild Semiconductor をスピンアウトした Robet Noyce 氏と 
Gordon Moore 氏によって設立された NM Electronics 社から μCPU の歴史が
始まります。 この会社は設立後まもなく社名を "INTegrated ELectronics" から
取った "Intel" に変えます。 これが現在の「Intel」の元になります。

当初は、メモリーチップの生産を行う従業員100名足らずの企業でしたが、
1969年日本の電卓メーカーであった「ビジコン」から様々な仕様の電卓に、
プログラムの変更だけで対応出来るプログラマブルなカスタムチップの注文が
入ります。

この開発は「ビジコン」の嶋正利氏と Intel 側担当の Ted Hoff 氏と Stanley 
Mazor 氏を中心に行われます。 1970年4月から本格的プロジェクトとして
動き出し、このシステムを構成する ROM, RAM, シフトレジスタの開発を Intel の 
Federico Faggin 氏が担当、頭脳となる4ビットCPUをビジコムの嶋氏が担当、
同年秋にすべての設計を完了します。
1971年3月には全てのチップが完成し、ビジコムの元に届けられます。

この時点では世界初のマイクロプロセッサの誕生を知るものは発注者である
ビジコムと共同開発者である Intel だけでした。 そして、この製品に関する
全ての権利を持つのは、発注元である「ビジコム」だった訳です。

Intel は自分たちが画期的製品を生み出した事に気付き、全ての権利をビジコムから
買い取ると、1971年11月15日このチップセットに "Micro Computer System 4"
という名前を付けて発表します。

これが、現在の Intel 系マイクロ・プロセッサ誕生にまつわるお話です。

Intel マイクロプロセッサの系譜

x86系以前
4ビット     4004         1971年11月15日
8ビット     8008         1972年 4月
         8080         1974年 4月
         8085         1976年 3月
x86系第1世代
8ビット     8086         1978年 6月
         8088         1979年 6月
第2世代
16ビット    80286        1982年 2月
第3世代
32ビット    80386        1885年10月
第4世代
32ビット    80486DX      1989年 4月
         80486SX      1991年 4月
         80486DX2     1992年 3月
         80486DX4     1994年 3月
第5世代
32/64ビット  Pentium P5        1993年 3月
         Pentium P54C       1994年 3月
         Pentium P54CS       1995年 6月
         Pentium P55C       1997年 1月
第6世代
32/64ビット  Pentium Pro P6      1995年11月
キャッシュ付き  Pentium II Klamath    1997年 5月
         Pentium II Deschutes   1998年 1月
         Celeron Convington    1998年 4月
         Celeron Mendocino     1998年 8月
         Pentium III Katmai    1999年 2月
         Pentium III Coppermine  1999年10月
         Celeron Coppermine-128K  2000年 3月
第7世代
32/64ビット  Pentium 4 Willamette   2000年11月
キャッシュ付き    :
           :

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ワイ・イー・データとマイクロプロセッサの関わりについて

ワイ・イー・データは1973年株式会社安川電機製作所の子会社として東京・
大塚に産声を上げます。 当時生まれたばかりの8インチフロッピーディスク
装置、CRT 端末、モービル端末、ドットインパクト・プリンター等の輸入販売と
その国内生産化を目的としていました。 その中でフロッピーディスク装置の
販売先及び利用価値の可能性を探る目的で安川電機技術研究所を中心に「MSC-4」
を使用したシステムの開発が行われました。

同時にフロッピーディスク装置の国産化を目指し翌1974年に応用製品を発表
します。これが最初の国産 FDD 装置「YE-74C」であり、最初の FDD 装置と
マイクロコンピュータを組み合わせた製品である在庫管理機「FileMaster」に
なります。

以下、μCPUを使用した弊社の初期製品を年表式にまとめてみます。

1974 FileMaster(在庫管理機)           4004
  75 PenMaster(タブレット型オフィスコンピュータ) 8080
  76        NEC                TK-80
  77        APPLE              Apple II
            Tandy RadiShack    TRS-80
            Commodore          PET-2001
  78 YD-0740/0840(FDDデータ入力装置-IBM-3740互換)Motorolla 6800
     YD-2600 オフコン               同上
            Sharp              MZ-80
  79 PenMaster 漢字表示機能付きオフコン      8088/Z80
            NEC                PC-8001      8080
1981        IBM                PC-XT        8088
            三菱               Multi16      8088
  82 YD-8100/8200 高解像度/漢字表示オフコン    8086
            NEC                PC-9801      8086
  83 YD-8105 高解像度/漢字表示PC         8086
     Olivetti S-2250 8105 OEM
  84        IBM                PC-AT        80286
1986 YD-8106 高解像度/漢字表示PC         80286
     Olivetti S-2260 8106 OEM
            NEC                PC-9801VX    80286
1989 YD-8108 高解像度/漢字表示コンピュータ     80286
1990 Olivetti M111/M211/M211V ラップトップ     80286
1991 Olivetti M316 ラップトップ          80386SX
         :
         :
         :

μCPU黎明期から PC/OS 開発及びその周辺装置開発に携わったメンバーが
現在のオントラック事業部にコア要員として参画しています。 PC/OS/FDD/HDD 
等のそれぞれの装置が産声を上げた時から開発、評価、生産といった各分野で
苦労した事柄が今に役に立っているといえます。

-雑記---------------------------------------------------------------------------

データ復旧サービスを行っておりますと、お客様から障害の原因を教えよと
求められる事があります。

その原因について、極端な言い方をすれば、

1. お客様が廉価な PC 構成パーツが壊れない物だと幻想を抱いた事
2. バックアップが確実に行われる、行える環境としなかった事
3. 障害発生の原因となる、外部要因を考慮しなかった事
   (周囲温度/排熱/防振/埃/静電気/電源電圧変動/外来ノイズ等)

にあります。 この点を肝に銘じ、同じ過ちを犯さない様にして下さい。

PC やパーツに原因を求めても、製造メーカーではないお客様にとっては、
何の解決にもならないのです。 確かにパーツ素材、設計等を原因として
異様に高い不良率を示す製品が出る事はない事ではありません。 
しかしながら、最初から壊れるものとして使用環境を作れば、なにか問題が
起きても物理的な置換えが発生するだけで、お客様固有の価値を失う事は
ないのですから。

全てのパーツには3〜13年程度の寿命というものが存在し、この寿命は
使用する環境、使い方、設置の仕方、メンテナンスの仕方等、多くの外的な
要因に支配されるものです。又、組み立てられた製品である以上、一定の
作業不良率を持つものである事も忘れてはなりません。

初期不良/寿命はバスタブカーブと言われるある率で発生し、稼働開始3ヶ月
及び寿命直前で立ち上がっています。 乱暴な言い方をすれば、安定期の
不良発生率が1万分の3とすれば、最初の1ヶ月は100分の3、2ヶ月目で
1000分の3と思えば良いでしょう。 重要なデータを保管する以上、
これ位のリスクがあるものとして、扱うべきではないでしょうか。

私共のデータ復旧サービスは、

1. 如何に早く
2. 如何に多くのユーザーデータを
3. 元の形で

回収するかに目的を絞っています。

なぜなら、お客様のデータは生ものであり、急速に価値を減ずるもので
あるだけでなく、加速度的に負の影響を廻りに拡げて行くからです。

又、データを回収するには、なぜ障害が発生したかは問題ではなく、
そのデバイスに含まれるデータが読み出せるか否かの一点に係わります。
ですから、私たちは原因の追究は一切行いません。 また、作業の結果、
原因が消滅する事もあるでしょうから、後追い調査にも興味はありません。

デバイスが起こしている症状から、どこに異常があるかを類推し、多少
無理矢理にでも動作させて、1度だけでもデータを読み出しさえすれば、
目的を果たす訳です。
その意味では、製造する側では無茶なと言われる事も効果があれば行うのが
我々の仕事になります。

                                以上
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