================================================================================ ■■ ■ ■ 豆知識 Vol.04-09 ■ ■ ■ ■ ■ EasyRecovery 奥の手 ■ ■ ◆■■ ■■■ ■ ■ ■■◆ ■■ ■ ■ ■ ■ No.2 ■ ■ ■ ■ ■ ■■ ■ ■ ■ ■■ ■■ ■ ■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■■ ■ ■ ■■■■ ■■ ■ ■ ■■ ■ ■■◆ ■■ ■ ■ ■ ■ ■■ ■ ■ =============================================================2006.09.27========= 前号の続きです。 弊社で販売しているOntrack EasyRecoveryの基本的な使い方や奥の手をお話をしたいと 思います。 −EasyRecoveryの具体的な使い方− 復旧機能: EasyRecoveryでは、4種類の復旧方法があります。 ※ EasyRecovery Trialは、主に次の2点を確認するために作られており、 ・ 復旧したいファイルの存在を確認 ・ 見つかったファイルの状態を確認 実際にファイルを復旧する事はできません。(手順3まで行う事ができます) ・StandardRecovery/AdvancedRecovery (DataRecovery版/Professional版) ファイルシステム構造の解析、再構築(ファイルシステムが完全にない場合ではなく、 若干壊れている位の場合)をし、回収を行います。 ファイルを復旧するに当たり、DataRecoveryでのメインツールはStandardRecovery、 ProfessionalでのメインツールはAdvancedRecoveryとなります。 復旧手順1.システムスキャン EasyRecoveryを実行し、Data RecoveryカテゴリにあるStandardRecovery/ AdvancedRecoveryをクリックすると、システムのスキャンが始まります。 システムのスキャンが完了すると、「マイコンピュータ」の下に接続されている デバイス名、そのデバイスの下にパーティションが表示されます。 例えば、1ドライブ1パーティションならドライブ名の下にCドライブ、1ドライブで 2パーティションならドライブ名の下にCドライブとDドライブ、2ドライブで 3パーティションならドライブAにCドライブ、ドライブBにDドライブとEドライブ といった形で表示される筈です。この時、復旧したいファイルがあるパーティションの ドライブレターが正常に表示されるかがポイントとなります。 先の例のように、CやDといったドライブレターが正常に表示されていれば問題 ありません。そのまま「次へ」をクリックすると、ファイルスキャンが始まります。 しかし、CやDといったドライブレターが表示されず、"不明"と表示される場合は、 特殊な処理が必要です。 DataRecovery版のStandardRecoveryでは「オプション」ボタンをクリックし、 「セクタ数の指定」 「ファイルシステムの選択」の値や設定を変更し、再スキャンを 行って下さい。何度設定を変えても"不明"の場合は、残念ながらDataRecovery版では 復旧できません。Professional版をお試し下さい。 Professional版のAdvancedRecoveryでは「高度なオプション」ボタンをクリックし、 「セクタ数の指定」「ファイルシステムの選択」 「スキャン方法の選択」 「高度なスキャン設定」 「ファイルシステムやディレクトリ構造の設定」 「復旧するファイルの種類設定」といった値や設定を変更して、再スキャンを 行って下さい。特に重要になるのが、「セクタ数の指定」「ファイルシステムの選択」 「スキャン方法の選択」です。詳しい方法は、後半の奥の手を参照して下さい。 復旧手順2.ファイルスキャン ファイルスキャンは、パーティションを選択して「次へ」をクリックすると自動的に 行われます。ここで行うことは特にありませんが、唯一注意していただきたいのは 「物理的な障害が本当にないか」ということです。 予期せぬエラーや物理的な障害がある場合は、ここでメッセージが表示される場合が あります。その場合は直ぐにEasyRecoveryの使用を中止してください。 本来ソフトウェアでは物理的な障害に対応していません。また、物理障害の場合は その障害媒体にアクセスするだけで被害が拡大してしまう恐れがあるので、 EasyRecoveryを実行するどころか、障害がある媒体を接続したままPCを起動するのは 危険な行為となります。物理障害かどうかが分からない場合には、Disk Diagnostics カテゴリにあるDriveTestsを使って媒体のチェックを行って下さい。 復旧手順3.ファイルリスト ファイルスキャンが終わると、ファイルリストが表示されます。 エクスプローラに似て、画面左側にフォルダツリー、画面右側に左側で選択した フォルダにあるファイルが表示されます。 まず、復旧したいファイルが存在するかを確認して下さい。元の場所にファイルが 存在しない場合は、「フィルタ オプション」でフォルダ名やファイル名、拡張子、 日付、サイズ、状況を指定して表示するファイルを絞り込んだり、「検索」を使って 場所の確認を行ってください。また、"LOSTFILE"というフォルダが存在するかを 確認して下さい。"LOSTFILE"フォルダがあれば、そのフォルダの配下もよくご覧下さい。 削除等により元のツリー構造を失い、場所がわからなくなったフォルダやファイルが "LOSTFILE"フォルダの下に集められます。ファイルが存在すれば、まず、サイズ、日時、 状況が認識されているかを確認して下さい。状況という項目は基本的に以下の意味を もちます。
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状況
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詳細
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復旧の可能性
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| "G" | 正常なファイル | ほぼ全てのファイルが復旧可能 |
| "D" | 削除されたファイル | 可能性あり |
| "X" | クロスリンクが起こっているファイル | 可能性低い |
| "DX" | 削除された上に、クロスリンクが起きているファイル | 復旧の見込みはほぼなし |
ただし、全てのファイルが当てはまるわけではありません。それでは何で確かめるか というと、「ファイルビューワ」で中身を確認する事ができます。動画や音声ファイルは 対応していませんが、文章、表計算、画像ファイルであればファイルビューワで ファイルを見る事できます。ファイルビューワ対応アプリケーションリスト (PDF形式)
ファイルビューワを使うには、ファイル名の上をクリックし、ファイル名を選択 させてください。ファイル名の部分が反転します。この時はファイル名の左横にある チェックボックスはファイルを復旧させる段階で使用するので、まだ使用しません。 ファイル名を選択したら、「ファイルビューワ」ボタンをクリックして下さい。 新しくウインドウが立ち上がり、ファイルの中身が表示されます。の場合、正常な ファイルであればこのファイルビューワで問題なく表示されます。対応している ファイルであっても、ファイルビューワで、画像が上半分しか見れなかったり、 上下でズレがあったり、文章が途中で切れていたり、16進数の羅列であったり、 エラーメッセージが表示されたりと、正常に見れないファイルは、回収しても ファイルビューワで見たとおりにしか復旧できません。 ファイルビューワのウインドウを閉じる時は、ファイルビューワの窓右上にある[x] ボタンをクリックして下さい。EasyRecoveryの[x]ボタンはクリックしないで下さい。 EasyRecoveryが終了してしまいますのでご注意を。。。 ファイルの確認ができたら、復旧したいファイル名の左横にあるチェックボックスに チェックを入れて下さい。もちろんフォルダ左横のチェックボックスにチェックを つけても構いません。フォルダにチェックを入れると、そのフォルダ以下すべてが チェックされた事になります。チェックを付け終わったら「次へ」をクリックして下さい。 復旧手順4.コピー(回収) コピー先のオプションの中からローカルドライブかFTPサーバのどちらかを選んだ後、 「ブラウズ」ボタンあるいは「FTPオプション」ボタンをクリックし、復旧先を 指定して下さい。 階層を維持したままコピーされるので、Cドライブのマイドキュメント以下を Dドライブに復旧したい場合、Dドライブのルートに復旧先を指定すると、 D:\Documents and Settings\username\My Documents となり、Dドライブの復旧先フォルダに復旧先をしていすると、 D:\復旧先\Documents and Settings\nzs\My Documents となりますのでご注意下さい。 また、他の注意点として、EasyRecoveryはネットワーク越しに他の媒体へコピー することもできますが、その場合は必ず復旧先に「ネットワークドライブの割り当て」を 行ってください。そして、割り当てたドライブレターを復旧先として選択して下さい。 マイネットワークから指定するとエラーが発生します。 復旧先の容量が少ない場合は、Zipファイルにして復旧先にコピーすることもできます。 また、ついつい忘れてしまいがちになりますが、レポートを作成しておくと復旧後に 確認を行いたい場合に非常に便利です。これも「ブラウズ」ボタンから作成先を 指定するだけですので、この一手間を面倒くさがらずに行いましょう。 後はもう「次へ」をクリックしてコピーの完了を待つだけです。 コピーが完了したら結果画面でまずコピーが完了したかを確認し、問題なければ EasyRecoveryを終了して下さい。 ・DeletedRecovery (DataRecovery版, Professional版共通) 削除からの回収を行います。削除したファイルはStandardRecovery/AdvancedRecovery でも復旧できますが、DeletedRecoveryは削除からの復旧専用のツールとなりますので、 削除されたファイル以外はHitしません。余分なファイルが検出されないので、復旧 したいファイルが簡単に探せ出せます。 復旧手順1.パーティション選択 EasyRecoveryを実行し、Data RecoveryカテゴリにあるDeletedRecoveryをクリック すると、パーティションが表示されます。まず、復旧したいファイルが存在するで あろうパーティションをクリックしパーティションを選択してください。 通常、現状のファイルシステム構造から検索可能な削除されたフォルダやファイルを スキャンします。「完全スキャン」オプションにチェックをいれると、選択した 区画全体をより詳しくスキャンし、そこに残る全ての削除されたフォルダやファイルを 探すので、通常のスキャンよりも時間が掛かる場合があります。 ファイルフィルタ機能を使用し、検出するファイルを絞り込む事ができます。 自分でファイル名、拡張子名を指定することもできますし、プルダウンメニューから 選択することも可能です。 設定が完了したら、右下の「次へ」をクリックしてください。 復旧手順2〜4はStandardRecovery/AdvancedRecoveryと同様です。 ・FormatRecovery (DataRecovery版, Professional版共通) 誤ってフォーマットを行い、フォーマットが完了してしまった場合に行います。 復旧手順1.パーティション選択 EasyRecoveryを実行し、Data RecoveryカテゴリにあるFormatRecoveryをクリック すると、パーティションが表示されます。まず、フォーマットを行ってしまった パーティションをクリックしパーティションを選択してください。 そして、過去のファイルシステムをプルダウンメニューから選択し、右下の「次へ」を クリックしてください。 復旧手順2〜4はStandardRecovery/AdvancedRecoveryと同様です。 ・RawRecovery (Professional版) AdvancedRecovery, DeletedRecovery, FormatRecoveryのいずれにおいても復旧したい ファイルが存在しなかった場合に行います。 AdvancedRecovery等では通常、ツリー構造、ファイル名も表示されます。 しかし、RawRecoveryはファイルシステムの構造をおって復旧を行うAdvancedRecovery等 とは全く異なる方法で復旧を行います。ファイルシステムが全く認識しない場合は このRawRecoveryでの復旧になります。RawRecoveryは媒体の先頭から順番にファイルの ヘッダ(固有の文字列)を探し出し、そのファイルを切り出すので、ファイルの 断片化が激しい場合、途中で切れる、もしくはファイルとして開けないといった 場合もあり、ファイル名もありません。また、状況という項目もありません。 最終手段としての復旧方法となりますので、各拡張子名のついたフォルダの配下に 存在する、RawRecoveryにて割り振った番号がついているファイルを一つずつ 確認する事になります。断片化が激しければ激しいほど見つかりにくく、かつ壊れた 状態でしか見つからなくなります。復旧する段階でそのファイルが壊れていると、 残念ですが壊れた状態でしか復旧できません。RawRecoveryは、EasyRecoveryの 復旧方法の中でも最終手段的な復旧方法となります。 復旧手順1.ファイルタイプの追加 EasyRecoveryを実行し、Data RecoveryカテゴリにあるRawRecoveryをクリックすると、 パーティションが表示されます。まず、復旧したいファイルが存在するであろう パーティションをクリックし、パーティションを選択してください。 「ファイルタイプ」ボタンをクリックしてください。 RawRecoveryでデフォルトで回収を行うファイルタイプは以下を参考にしてください。EasyRecovery RawRecovery 対応拡張子比較表
主に回収される拡張子は登録されていますが、RawRecoveryの良い点の一つに、 もし、ここに復旧したいファイルの拡張子が存在しない場合でも、その拡張子の ファイルヘッダを自分で追加することにより、回収することができます。 まず、バイナリエディタを用意してください(Vector等のダウンロードサイトに BzやStirlingといった優秀なフリーソフトがあります)。復旧したいファイルと同じ 拡張子をもったファイルをバイナリエディタで複数開き、大体先頭の4〜8バイトを 目安として各ファイルに共通する固有の文字列を見つけます。それが見つかったら 「ファイルタイプ」の「追加」ボタンをクリックして「ヘッダ固有の文字列」に 入力してください。「オフセット」には、その固有の文字列が見つかった位置 (先頭から何バイト目から始まっているのか)を0〜511バイトの範囲内で入力 してください。「拡張子」にはその拡張子を入力してください。「説明」にも 後々分かりやすいよう何かしらメモでも入力した方が良いでしょう。 入力が終わったら「OK」をクリックしてください。自分で入力した拡張子が リストに追加されている事を確認し、「保存」をクリックしてください。 ちなみに、自分で追加した拡張子は、編集することが可能です。 これで、RawRecoveryのファイルタイプに新たな拡張子を追加することが出来たので、 元のリストにない拡張子でも回収することができます。 更にRawRecoveryで復旧するにあたりポイントがあります。それは、必要な拡張子だけを 選択する事です。その方が復旧できる確率が高まります。復旧したいファイルが持つ 拡張子だけを選択したら、右下の「次へ」をクリックしてください。 復旧手順2はStandardRecovery/AdvancedRecoveryと同様です。 復旧手順3.ファイルリスト 他のリカバリーツールと異なり、表示されるフォルダ名が拡張子名、ファイル名は 追い番.拡張子(FIL0.xxx)となります。RawRecoveryは媒体の先頭から順番に ファイルのヘッダ(固有の文字列)を探し出し、そのファイルを切り出す 復旧方法なので、ファイルヘッダ以外の情報を持っていないからです。 よって、サイズは出ますが、状況という項目は表示されません。 ファイル名が必要で、RawRecovery以外のツールをまだ使用していない場合は、 他のツールをお試し下さい。 ボタンの操作はStandardRecovery/AdvancedRecoveryの手順3と同様です。 復旧手順4はStandardRecovery/AdvancedRecoveryと同様です。 以下にも使用方法の詳細が記載されていますので、を参考にして下さい。復旧・修復手順(PDFファイル)
参考になりましたでしょうか? いよいよ次回はEasyRecoveryの使い方最終回、奥の手をご紹介します。 以上 ================================================================================ Ontrack Data Recovery Service-- ======================================================豆知識===Vol.04-09=END====