Ontrack Now

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 ■■      ■             ■      豆知識  Vol.06-02
■  ■     ■             ■ ■    メモリー媒体復旧状況
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=============================================================2008.02.28=========


今回は昨今増えているフラッシュメモリー媒体の復旧状況についてご報告しましょう。

まずは媒体別の復旧可能率に関して

コンパクト・フラッシュ  36.1%
メモリー・スティック  15.8%
SD(Mini/Micro含む)  33.5%
スマートメディア  64.3%
xD  80.5%
USBメモリー  58.6%
2007年度のフラッシュ・メモリー媒体種別毎の復旧可能率は上記の様な状況でした。 ここに掲げた値をみると低い!と感じられるお客様も多いと思います。 回収率9割といった値を掲げるデータ復旧業者もありますので・・・ 確かに、何らかの媒体イメージが確保でき、その中からファイルらしきものをわずかでも 回収しただけで良い、というのであれば、8〜9割にはなるでしょう。 しかしながら、 お客様が必要とされるものを使える形で、となると、この率はない値です。 また、 媒体の中に書かれたデータを回収する段階で9割を確保出来ているところはないと 断言して差し支えないと思います。 わたくし共には他社で復旧処理を受けてそこでは出来なかったというものが相当数 入ってきます。 その月の状況により変わりますが、その3〜6割はデータ復旧が 出来ていますので、先の謳い文句は? という訳です。 話題を戻して・・・ メモリー・スティックについては絶対的依頼数が少ないので、この数値が一般的なもので あるかについては疑問はあります。 もう一つの理由はコントローラとメモリ・チップが 一体になったものの依頼が多かった為で、これ以外はコンパクト・フラッシュ並みの 復旧率になっています。 xD/スマート・メディアの率が高いのは、 1. 媒体自体がコントローラを持たず、メモリーのラインが直接端子部に出ているに    等しい構成である事 2. 弊社はメモリー・カードリーダの製造メーカーであり、これらの制御を行えること 3. サービス提携をしているオリンパス社からのご紹介がほとんどである 等が理由です。 一般市販のカードリーダより2〜3割高いイメージ回収率を得ています。 他の媒体では、他業者で既に開封、処置を受けているケースも結構多く、再処理が 出来なくなっている様な場合もあります。 その他の媒体は、それぞれメモリーとのインターフェースを行う素子が間に入るため、 コマンド・レベルでの制御しか出来ませんので、メモリー・チップ単体で処理出来ない ものは、わたくし共でも誤魔化しようがほとんどありません。 全てのメモリー・チップが チップだけで扱える様になれば、xD並みに上がるはずですが、これはコントローラ、 素子の種類の多さ及び今後の方向性(1チップ化 etc)を考えると期待薄です。 また、最近では特殊な素子形状を持つもの、コントローラとメモリが一体化されたもの、 媒体自体が一体モールドされたもの等が増えて来ており、開封して処置を加えることが 出来ないものも存在します。 特殊な構成を取るもの程、回収率が低いということに なりますね。 SD、特にMicro/MiniSDについては保管方法が悪くて素子を壊している ケースが結構あります。 携帯やカメラの媒体を財布の小銭入れに入れておいたら・・・ というものが最たるものでしょうか。 カメラ用媒体では、事故にあったケースも チラホラ。 カメラを落としてしまったのに気付かずに車で轢いてしまったという ケースが水の中に落としてしまったというものよりも多い位です。 この種のものは ほとんどメモリー・チップ自体にクラックが入っていたりするので、回収出来るケースは わずかですね。 SD/xD/MemoryStickなどは端子部が露出していますので、その取扱いには 十分注意してください。 メモリー自体の損傷が原因とされる障害数として、他の用途で 使われている同等のFlash Memoryに比べると遥かに高い値を示します。 チップをスライスして見ている訳ではないので断言することはは出来ませんが、取扱いや 静電気による破壊というケースがかなり多いことを示しているといえるでしょう。 複数枚の媒体を扱われる方は、帯電防止・除電効果のあるケースに入れることと、媒体を 扱う前に除電を行うようにしてください。 例えば、PCの金属部に触れるとか・・・ ドア・ノブに触れるとパチッと放電することが多い方は特に要注意です。 USBメモリーの場合には、お客様から報告される症状で、復旧可能率に差があります。 参考までに
反応なし  65.6%
「デバイスが認識されません」と表示  57.1%
「フォーマットしますか」と表示  57.1%
デバイスは認識するがアクセス不能  51.3%
“反応なし”の回収率が高いのは、メモリー・チップ以外の素子の損傷が多く、これらは メモリー自体は正常である確率が高いので、他よりも回収率が高くなります。 “デバイスは認識するがアクセス不能”という場合は、コントローラまでは正常で、 メモリー自体が損傷を受けているケースが多いため、回収率がその分下がってしまいます。 部分的にしか読めないというケースも多くあります。 この他では、機械的な損傷があります。 USBコネクタに直に挿して使う構造のものが ほとんどですが、ぶつけたり、上にものを落としたり、蹴飛ばしたりと外力による損傷が 多くあります。 コネクタ部の損傷だけであればよいのですが、中には基板が折れ曲がり メモリー・チップやコントローラにクラックが入ったり、周辺の小部品が外れ、基板の パターンが剥げてしまっているもの等もあります。 USBメモリーは素子(石)媒体なので、落下や衝撃に強いと思っておいででしょうが、 中には振動、衝撃に弱い素子が使われていますので、落としたりしない様に気を付けて ください。 このような機械的損傷を避けるには、次の様な方法はいかがでしょうか。 USBメモリーであれば、短い延長ケーブルに取り付ける様にして、コネクタ部に ストレスが掛かるリスクを避けるのがよいでしょう。 もし、ポータブルPCを使用しておられるのであれば、PCMCIA型のカードリーダに xD/SD/CFなどを取り付けて使用してはいかがでしょうか。 これであればPC本体の 中に入りますので、物理的ストレスによる破壊リスクは間違いなく減少します。 また、 コネクタ自体の信頼性もPCMCIAの方が高いと思われます。 わたくし自身は、PCMCIA+4GB-CFをUSBメモリーの代わりに使っています。 自宅、社用のPCの内の1台は、いずれもPCMCIA付きのスリムタイプを使って いますので、差し込めばリムーバブル・ドライブとして認識されます。 この他では、ソフトウェアによるセキュリティロックが掛かってしまった(起動すると フォルダ内にセキュリティ・ソフトがあり、これを起動してパスワードを入れるタイプ) は、現在のところ、上書きされたもの以外は回収出来ています。 本格的な暗号化ソフトによるものは、パスワードがあってもHDDよりも回収率は 下がってしまいます。 これは、書込み、読み出しが引き金でリードエラーが起こる 場合が多く、重要な制御情報を持つ部分が読めなくなっている確率が高いからです。                                 以上 ================================================================================    Ontrack Data Recovery Service-- ======================================================豆知識===Vol.06-02=END====